2.健康な赤ちゃんを生むために

妊娠の計画と葉酸サプリメント: 妊娠前４週から妊娠12週まで、葉酸サプリメントを1日400マイクログラム（＝0.4mg）内服してください。
私たちの調査では、妊婦の67％が計画的に妊娠していますが、葉酸サプリメントを内服している妊婦の割合は10-20％にすぎません。葉酸サプリメントはドラッグストー、インターネット上で安価に購入できます（1か月分：￥300 – ￥1.000）。
葉酸情報の入手: 葉酸が果たす大切な情報を、インターネット、雑誌、新聞、書籍などから積極的に入手してください。妊娠前期に配布される「母子健康手帳」にも記載されています。
抗てんかん薬: 抗てんかん薬の内、数種類は神経管閉鎖障害の発症リスクを高めます。妊娠前に主治医と相談し、可能な場合には単剤で少ない用量を処方してもらい、痙攣をコントロールしてください。葉酸サプリメントの摂取が不可欠です。
喫煙: 喫煙は葉酸の吸収を妨害します。禁煙してください。
高熱発作: 妊娠初期はインフルエンザによる高熱発作、高温のサウナなどを回避してください。
過去に神経管閉鎖障害の赤ちゃんを妊娠した女性: 妊娠前から葉酸製剤・フォリアミン（商品名）を、1日1錠（5 mg）内服することが大切です（処方箋が必要）。そして遺伝カウンセラーと産婦人科医に相談してください。妊娠15-17週頃に母体血清マーカー検査を受けましょう。この検査により、神経管閉鎖障害、ダウン症候群（21トリソミー）、またはエドワーズ症候群（18トリソミー）に罹患しているか否か判明します。