厚生労働省 難治性疾患克服事業・研究班 葉酸普及研究会
妊婦を対象として、葉酸認知率と葉酸サプリメントの摂取率の変化を、2002年から2020年にわたって示しています(図参照)。認知率は2002年当初は15%でしたが、徐々に上昇して2017年には70%に到達しました。一方、肝心の葉酸サプリメントの摂取率は、当初9%でしたが最近のデータでも20%を示し、依然として低率と言わざるを得ません。妊娠前から葉酸サプリメントの摂取が極めて大切です!
982名の妊婦を対象として、食事記録票を用いて食事からの葉酸摂取量を調査しました(2003-2011年)。1日当たりの葉酸摂取量は300-350マイクログラムであり、厚生労働省が妊婦へ推奨する480マイクログラムには、100-150マイクログラム不足していました。妊娠時期による摂取量は図に示すように、最も葉酸を必要とする妊娠前期が最低値の284マイクログラムでした。これは悪阻(つわり)の存在が影響しているかもしれません。いずれにしても、妊娠前から葉酸サプリメントの摂取が大切です!
2011年設立 葉酸普及研究会
代表者:熱田リハビリテーション病院副院長 近藤 厚生
熱田リハビリテーション病院院長 伊藤 知敬
(〒456-0074 名古屋市熱田区比々野32番地)
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